約6500万年前に恐竜が絶滅したのは、巨大隕石の衝突によって引き起こされた強い酸性雨が原因である可能性が高いことを千葉工業大学などの研究チームが実験で確かめた。3月9日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)で発表されたもの。恐竜の絶滅については、隕石がメキシコ・ユカタン半島に衝突、巻き上がった土やほこりが地球を覆って太陽光を遮り、寒冷化したためとする説が有力視されている。しかし、具体的なメカニズムはわかっておらず、なぜ海洋生物までもが絶滅したのかについては解明されていなかった。研究チームは、高出力のレーザーを使って、隕石の衝突直後を再現、酸性雨をもたらす三酸化硫黄が大量に発生したことを確認した。ユカタン半島には硫黄を含む岩石が豊富に存在しており、これが隕石衝突のエネルギーで蒸発、硫黄酸化物ガスを爆発的に放出し、全地球的な強い酸性雨をもたらした可能性が高い。酸性雨は「海洋酸性化」を引き起こし、プランクトンの多くが絶滅、食物連鎖が崩れ大型生物の絶滅につながったと、研究チームはみている。今回の成果について、「白亜紀末の生物大量絶滅を初めて包括的に説明するもの」とし、大野宗祐上席研究員は「隕石が別の場所に落ちたなら、大量絶滅にはならなかった可能性がある」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140310-OYT1T00543.htm
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