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  • 2 日前
近江一本の天秤棒を肩に担ぎ、日本各地へ向かった商人たちがいた。その名は――近江商人。
たおやかインターネット放送HP:http://taoyaka.at-ninja.jp/
There were merchants who would set off for all corners of Japan with a single Omi-style carrying pole slung over their shoulders. They were known as the Omi merchants.
Taoyaka Internet broadcasting website: http://taoyaka.at-ninja.jp/

カテゴリ

📚
教育
トランスクリプション
00:12街を歩いていると、時々不思議なことを思う。
00:16なぜ、この街から、これほど、多くの商人が生まれたのだろう。
00:22なぜ彼らは、遠く離れた土地まで秋内に出て、長い年
00:27つき、信用を得ることができたのだろう。
00:30大見。美和湖を抱え、東と西を結ぶ道が通る土地。
00:36ここには、一本の天秤棒を肩に担ぎ、日本各地へ向かった商
00:41人たちがいた。
00:43その名は大見商人。
00:45彼らが大切にしたのは、自分だけが豊かになる秋内ではな
00:50かった。
00:51売り手よし。買い手よし。そして、世間よし。
00:56今回は、SDGsという言葉が生まれる、はるか昔。
01:01持続する秋内を考えた人々の足跡を、この大見の街
01:06でたどってみよう。
01:07今回の旅は、秋内の道の先にある未来を探す旅である。
01:18大見商人の街を歩くなら、まず、この街そのものが、どのように作
01:24られたのかを見ておきたい。
01:26大見八幡。
01:27街の背後には、八幡山がそびえている。
01:31かつてこの山には、城が築かれていた。
01:35そして、この城と城下町に深く関わった人物がいる。
01:40豊臣秀次。
01:42豊臣秀吉の後継者として期待され、大見八幡の城
01:46下町づくりに関わった人物である。
01:49城が築かれれば、人が集まる。
01:52武士が暮らす。
01:54職人が集まる。
01:56商人が集まる。
01:58街が生まれる。
02:00大見八幡は、ただ、自然に、商人の街になったわけではない。
02:06城を中心に、人が暮らし、人が生きかい、物が集ま
02:11る。
02:12そんな街として、形作られていった。
02:15そして、商人たちにとって大きかったのが、秋内の自由である。
02:21楽一楽座など、商業活動を後押しする仕組みが、この
02:25地方の秋内を活発にしていった。
02:28つまり、大見商人という存在は、突然、何もないところから生まれた
02:34わけではない。
02:36城下町という舞台があり、人と物が集まり、外へ向かう道
02:40があった。
02:42大見商人の歴史は、そんな街の歴史の上に、始まってい
02:46ったのである。
02:49しかし、街ができたからといって、必ず大商人が生まれるわ
02:53けではない。
02:55では、なぜ大見から、これほど、多くの商人が生まれたのだろう。
03:00大見という土地は、日本の東と西を結ぶ場所にある。
03:05京都へ向かう。
03:07大阪へ向かう。
03:09そして東へ行けば、江戸へと続いていく。
03:13琵琶湖の水運も、人や物の移動を支えた。
03:17大見は、外へ開かれた土地だった。
03:20しかし同時に、地元だけで豊かさを得ることが、必ずし
03:25も簡単な土地ではなかった。
03:28だからこそ、外へ目を向ける。
03:30地元の外に、秋内の場所を探す。
03:34大見商人たちは、生まれ故郷を離れて、秋内のために日本
03:39各地へ向かった。
03:41しかし、本宅は大見に置いた。
03:44外へ出る。
03:46そして、故郷へ帰る。
03:48大見という土地は、外へ向かう人を育てながら、同時
03:52に帰る場所でもあった。
03:56一本の天秤棒を肩に担ぎ、商人は故郷を後にする。
04:01その先にあるのは、知らない町である。
04:05そこには、自分の家族もいない。
04:08長年の友人もいない。
04:10生まれ育った土地の人間関係もない。
04:14そんな場所で、秋内を始める。
04:17だからこそ、必要だったものがある。
04:20信用である。
04:22目先の利益だけを追えば、一度が儲かるかもしれない。
04:26しかし、相手を騙し、地域の人々から嫌われれば、その土
04:32地で商売を続けることはできない。
04:34良い商品を届ける。
04:36適正な飽きないをする。
04:39相手を大切にする。
04:41そして、その土地の人々から、あの商人なら信用できると言われる。
04:47商売の本当の財産は、金だけではない。
04:51信用こそが、次の飽きないを生む財産だった。
04:58大見商人の精神を語るとき、私たちは、一つの言葉
05:02に出会う。
05:04散歩をよし。
05:05売り手よし。
05:07買い手よし。
05:08世間よし。
05:10売り手が利益を得る。
05:12買い手も、良い商品を手に入れて満足する。
05:15しかし、それだけでは終わらない。
05:18飽きないをする地域にも、良い影響が生まれる。
05:23橋を整える。
05:24道を支える。
05:26地域に必要なものを届ける。
05:29教育に力を注ぐ。
05:31飽きないによって得た利益を、社会へ返していく。
05:36それは、商人が立派な人間だったから、というだけではないだろう。
05:41地域が境なければ、飽きないも続かない。
05:45人々の暮らしが苦しくなれば、客もいなくなる。
05:49つまり、商人だけが豊かになっても、飽きないは長く続かない。
05:55大見商人たちは、商売の相手だけではなく、その商売が行わ
06:00れる社会そのものを見ていた。
06:03ここで、現代へ戻ってみよう。
06:07私たちが今、よく耳にする言葉。
06:10SDGs。
06:12持続可能な社会を目指す、世界共通の目標である。
06:17経済だけではない。
06:19社会だけでもない。
06:21環境だけでもない。
06:23それぞれを切り離さず、共に成り立たせようとする考
06:26え方である。
06:28もちろん、江戸時代の大見商人に、SDGsという言葉は
06:33なかった。
06:34だから、大見商人はSDGsを実践していた。
06:38と単純に言ってしまえば、少し乱暴かもしれない。
06:43しかし、自分の利益だけを追い求めず、海底や地域社
06:47会の利益も考える。
06:49そして、飽きないを長く続けることを考える。
06:53その精神には、現代のSDGsと重なる部分がある。
06:58大見商人は、SDGsという答えを知っていたのではない。
07:03けれど、SDGsが問いかける問題の一部を、すでに自分た
07:08ちの飽きないの中で考えていたのである。
07:13商人の仕事は、商品を売ることだ。
07:16しかし、大見商人と、その流れを受け継ぐ人々の足跡
07:21を見ると、それだけでは終わらない。
07:24森を守る。
07:26山に木を植える。
07:27水を確保する。
07:29農業を支える。
07:31教育に力を注ぐ。
07:34その多くは、今日、明日、すぐに利益になるものではない。
07:39木を植えても、すぐに森にはならない。
07:42用水を整えても、すぐに豊かな街が生まれるわけではない。
07:47子供を教育しても、その成果が現れるのは、ずっと先かもしれない。
07:53しかし、未来のために、今、何かをする。
07:58それは、現代のSDGsにも通じる考え方である。
08:03大見商人が見ていたのは、秋内の今日だけではなかった。
08:07街の明日。
08:09人々の明日。
08:11そして、まだ見ぬ未来だったのかもしれない。
08:16現代の社会では、秋内のつながりは、大見商人の時
08:21代より、はるかに広がっている。
08:23商品を作る人。
08:25運ぶ人。
08:27売る人。
08:28買う人。
08:30そして、未来の人々。
08:32さらに、地球環境。
08:35現代のSDGsという視点から見れば、三方よしは、さらに広
08:40がっていく。
08:42作り手よし。
08:43未来よし。
08:44地球よし。
08:46秋内の相手は、目の前の客だけではない。
08:50まだ会ったことのない人。
08:52まだ生まれていない人。
08:55そして、声を持たない自然も、私たちの秋内とつながって
08:59いる。
09:01かつて、豊臣秀次が、城下町づくりに関わったこの場
09:06所に、
09:06人が集まり、物が集まり、秋内が育った。
09:11そして、商人たちは、その町から日本各地へ向かっていった。
09:16一本の天秤棒をかかに、
09:19秋内の先には、いつも人がいた。
09:22売り手がいて、買い手がいる。
09:25そして、その秋内を受け入れる町がある。
09:29売り手よし。
09:30買い手よし。
09:32世間よし。
09:33この三つのよしは、300年以上の時を超えて、今の私たちに
09:39も問いかけている。
09:40秋内が続くためには、社会も続かなければならない。
09:45秋内の道をたどれば、そこには、未来につながる知
09:49恵があった。
09:50歴史散策ぶらぶらり。
09:53また、次の歴史の町で会いましょう。
09:55歴史の町は、澄み渡る。
09:58こうやっていけ。
09:59次の歴史の町で会いましょう。
コメント
taoyakaibs
クリエイター
近江商人とSDGs、三方よしの町を歩く

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