- 8 時間前
SNSで外国人へのデマやイスラム教徒への敵意は、なぜここまで広がるのか。火災をめぐる根拠のない投稿を事実確認しながら、社会不安が「わかりやすい敵」を生み、少数の極端な声が多数派に見え、怒りや不安が金や影響力に変わる構造を解説します。
宮崎の養豚場火災や宮島の寺院火災を例に、警察や消防が示した事実と、SNS上で拡散された憶測の違いを整理。ヘイトスピーチ、外国人差別、イスラム教徒への偏見、SNSのアルゴリズム、生成AIによる情報拡散まで、現代の情報環境を読み解く内容です。
SNSでデマが広がる仕組みを知りたい人、外国人やムスリムをめぐる言説を冷静に考えたい人、ネットニュースやX、YouTubeの情報を見極めたい人に向けた社会問題の解説です。偏見や陰謀論に流されず、事実ベースで考えるためのSNSリテラシー、ヘイトスピーチ対策、国際理解の学びにも役立ちます。
宮崎の養豚場火災や宮島の寺院火災を例に、警察や消防が示した事実と、SNS上で拡散された憶測の違いを整理。ヘイトスピーチ、外国人差別、イスラム教徒への偏見、SNSのアルゴリズム、生成AIによる情報拡散まで、現代の情報環境を読み解く内容です。
SNSでデマが広がる仕組みを知りたい人、外国人やムスリムをめぐる言説を冷静に考えたい人、ネットニュースやX、YouTubeの情報を見極めたい人に向けた社会問題の解説です。偏見や陰謀論に流されず、事実ベースで考えるためのSNSリテラシー、ヘイトスピーチ対策、国際理解の学びにも役立ちます。
カテゴリ
🗞
ニューストランスクリプション
00:00どうもみなさんこんにちは、はらかんだです。
00:02最近のSNSで、
00:04外国人が危ない、イスラム教徒が火災に関係している、
00:08といった投稿を目にしたことがないでしょうか?
00:10特にここ最近、養豚場や神社、お寺などで火災が起き
00:14るたびに、
00:15これはイスラム教徒による放火ではないか、
00:18外国人が関係しているのではないか、
00:20といった投稿がSNSで拡散されています。
00:23最初に誤解のないように言っておくと、
00:25この動画は移民政策の是非を論じるものではありません。
00:28外国人の受け入れをめぐる課題については、
00:31当然、冷静に議論すればいいと思います。
00:33しかし、根拠のない情報をもとに、
00:36外国人やイスラム教徒全体を危険視することは、
00:39冷静な議論ではありません。
00:41今回の動画では、最近SNS上で広がっている、
00:45根拠のない情報を確認した上で、
00:48なぜ外国人やイスラム教徒に対する不安や敵意
00:51が広がりやすいのか、
00:53その構造について解説します。
00:55この動画を最後まで見れば、
00:57SNS上で大きく見える怒りや不安が、
01:01必ずしも社会全体の意見ではないこと、
01:04そして、根拠のない情報が、
01:06どのようにして特定の集団への適宜に変わっていくのか
01:10が見えてくるはずです。
01:11ぜひ最後までご覧ください。
01:13まず、最近起きていることについて、
01:16事実関係を短く整理します。
01:18ただし、今回の本題は、
01:20個別の火災原因ではなく、
01:22根拠のない情報がSNSでどう広がり、
01:25特定の宗教や国籍への適宜に変わっていくのかを
01:29考えることです。
01:30そのため、ここでは、
01:326月27日にNHKが報じた記事を参考に、
01:36警察や消防への取材、
01:37総務省、消防庁の統計などで、
01:40確認されている範囲の事実を見ていきます。
01:43例えば、
01:43宮崎県、川南町の養豚場で、
01:46およそ5700頭の、
01:48豚が死ぬ火災が発生した際、
01:49SNSでは、
01:51イスラム教徒による放火だ、
01:52とする投稿が広がりました。
01:54イスラム教では、
01:55豚肉を食べることが禁じられているため、
01:58その宗教上の習慣と、
02:00養豚場の火災が根拠なく結びつけられたのです。
02:03しかし、警察はこの火災について、
02:06放火ではなく、
02:07事件性がないことは間違いない、
02:09と説明しています。
02:11また、SNS上では、
02:122023年以降に各地で起きた、
02:15養豚場火災をリスト化し、
02:17放火を示唆する投稿も拡散されましたが、
02:20出火原因が判明したものについては、
02:22ヒーターなどの暖房器具、
02:24換気扇、制御盤、
02:26作業中の失火などが原因とされていました。
02:29調査しても、
02:30原因がわからなかったものも確かにありますが、
02:32少なくとも確認された範囲では、
02:35放火や放火の疑いがある、
02:37と判断されたケースはありません。
02:39さらに、SNSでは、
02:41養豚場の火災が異常なペースで増えている、
02:44といった投稿も見られます。
02:46しかし、総務省消防庁の統計では、
02:49養豚場の火災は、
02:50毎年10件から20件ほど発生しており、
02:53特に増加傾向は見られていません。
02:552019年以降に発生した、
02:58養豚場の火災101件についても、
03:00放火、もしくは放火の疑いと判断された事案は、
03:04一件もなかったとされています。
03:06つまり、
03:07少なくとも現時点で確認できる事実としては、
03:11イスラム教徒による養豚場への放火が相次い
03:14でいる、
03:14という主張を裏付ける証拠はありません。
03:17火災の原因を調べることは当然必要ですが、
03:20原因がわからないことと、
03:22外国人やイスラム教徒が関係していることは、
03:25全く別の話です。
03:27原因不明というのは、
03:29まだ原因が特定できていない、
03:31という意味であって、
03:32誰かが放火したかもしれない、
03:34という意味ではありません。
03:36さらに、こうした根拠のない情報は、
03:39養豚場だけではなく、
03:40寺院や神社の火災にも広がっています。
03:43広島県宮島にある大松陰では、
03:465月に霊化堂と呼ばれる建物が、
03:48全焼する火災がありました。
03:50この火災についても、
03:51SNSでは、
03:52ムスリムによる放火ではないか、
03:54とする投稿が広がりましたが、
03:56警察と消防のいずれも、
03:59何者かによる放火が疑われるような形跡は、
04:01確認されていない、
04:03としています。
04:04このように、
04:05事実関係を確認していくと、
04:07外国人やイスラム教徒による放火が、
04:10相次いでいる、
04:11という話には、
04:12少なくとも、
04:13現時点で確認できる根拠がありません。
04:16それにも関わらず、
04:17NHKの分析によると、
04:19養豚場や神社などの火災について、
04:21誤った情報や、
04:23根拠のない疑問を投げかける、
04:25Xの投稿は、
04:26大きく拡散されていました。
04:281万回以上見られている、
04:30200件の投稿だけでも、
04:32表示回数は、
04:33合計で、
04:348300万回以上、
04:36そして、
04:37その主な発信源は、
04:3830ほどのアカウントだったと言います。
04:41ここで、
04:41私たちが考えるべきなのは、
04:44単に、
04:44デマはいけません、
04:46という話ではありません。
04:47なぜ、
04:48根拠のない情報が、
04:49ここまで広がるのか。
04:51なぜ、
04:51特定の宗教や、
04:53国籍に対する敵意と、
04:55結びついてしまうのか。
04:56なぜ、
04:57少数のアカウントの投稿が、
04:59まるで、
04:59社会全体の声であるかのように、
05:02見えてしまうのか。
05:03ここからが、
05:04この動画のメインテーマです。
05:06その背景にある、
05:073つの構造を解説します。
05:09SNSで、
05:10外国人や、
05:11イスラム教徒への、
05:12ヘイトが広がる構造。
05:141つ目は、
05:14社会不安が高まると、
05:16特定の外集団が、
05:18分かりやすい敵にされやすい、
05:20ということです。
05:21外集団とは、
05:23簡単に言えば、
05:24自分たちとは違う集団として、
05:26認識される人たちのことです。
05:28国籍、
05:29宗教、
05:30民族、
05:31文化、
05:32生活習慣などが違う人たちは、
05:34社会に不安が広がった時に、
05:36自分たちの外側にいる存在として、
05:39扱われやすくなります。
05:40社会に不安や不満が広がっている時、
05:43人は、
05:44複雑な問題を、
05:45複雑なまま理解するよりも、
05:47誰が悪いのかを、
05:48はっきりさせたくなることがあります。
05:50物価高、
05:52将来不安、
05:53地域社会の変化、
05:55治安への不安、
05:56政治への不信感、
05:57こうした問題は、
05:59本来であれば、
06:00経済、
06:00制度、
06:01行政の対応、
06:02国際情勢など、
06:03複数の要因が、
06:05絡み合っています。
06:06しかし、
06:07それらを、
06:07一つ一つ整理して、
06:09理解するのは、
06:10簡単なことではありません。
06:11だからこそ、
06:13外国人が増えたからだ。
06:14あの宗教の人たちが、
06:16危ないからだ。
06:17あの国の人たちが、
06:18日本を壊している。
06:20といった、
06:20分かりやすい説明に、
06:22引き寄せられてしまうことがあります。
06:24社会学や、
06:25社会心理学の文脈では、
06:27こうした現象は、
06:28決して、
06:29珍しいものでは、
06:30ありません。
06:30社会が不安定になったとき、
06:32人々の不満が、
06:34特定の外集団へ向けられることは、
06:36歴史上、
06:37何度も繰り返されてきました。
06:39もちろん、
06:39時代や地域によって、
06:41標的になる集団は、
06:42異なります。
06:43ある時代には、
06:44宗教的少数派が、
06:46ある地域では、
06:47移民が、
06:48別の地域では、
06:49民族的少数派が、
06:51社会不安の、
06:52受け皿にされてきました。
06:53日本でも近年、
06:54クルド人、
06:55外国人労働者、
06:56イスラム教徒など、
06:57特定の集団に対する不安や、
07:00敵意が、
07:01SNS上で、
07:02強く現れる場面があります。
07:04もちろん、
07:05個別の地域で起きているトラブルや、
07:07制度上の課題を、
07:08無視していいわけではありません。
07:10問題があるなら、
07:12その具体的な事実に基づいて、
07:14検証すべきです。
07:15しかし、
07:16個人の行為や、
07:17一部の事例を、
07:19その人が属している宗教や、
07:21国籍や、
07:22民族全体の性質であるかのように、
07:24語ることは、
07:25明らかに過度な一般化です。
07:27仮に、
07:28外国人の誰かが、
07:29問題を起こしたとしても、
07:31それは、
07:32その個人、
07:33その具体的な行為、
07:34その制度上の問題として、
07:36検証すべきです。
07:37それを、
07:38外国人は危険だ、
07:40イスラム教徒は危ない、
07:41といった、
07:42集団全体への攻撃に変えてしまうと、
07:45事実に基づく議論では、
07:47なくなります。
07:47今回の、
07:49養豚場火災の件も、
07:50同じです。
07:51出火原因を、
07:52調べることは、
07:53必要です。
07:54養豚場の、
07:55火災対策を、
07:56考えることも、
07:57必要です。
07:58しかし、
07:58根拠がない段階で、
08:00イスラム教徒が、
08:01放火したに違いない、
08:02と、
08:02決めつけることは、
08:03事実の検証では、
08:05ありません。
08:06それは、
08:06社会の不安を、
08:07特定の集団に向ける行為です。
08:10特に、
08:10イスラム教については、
08:11日本では、
08:12日常的に知る機会が、
08:14多くありません。
08:15その一方で、
08:16多くの日本人が、
08:18イスラム教という言葉に、
08:19触れるのは、
08:20911の、
08:21同時多発テロ、
08:22ISのような、
08:23過激派組織、
08:24中東の紛争や、
08:26テロ事件といった、
08:27文脈であることが、
08:28多いはずです。
08:29私自身も、
08:30このチャンネルで、
08:31IS、
08:32いわゆる、
08:33イスラム国の問題などを、
08:34扱ってきました。
08:35だからこそ、
08:36なおさら、
08:37慎重でなければならないと、
08:38感じています。
08:39ISのような、
08:40過激派組織の問題を、
08:42伝えることは、
08:42重要です。
08:43テロ行為を、
08:44正当化することは、
08:45できません。
08:46しかし、
08:46それを伝えるときに、
08:48イスラム教全体が、
08:49危険であるかのように、
08:51見えてしまえば、
08:52それは全く、
08:53別の偏見を、
08:54生み出してしまいます。
08:55世界には、
08:56多くのイスラム教徒がいます。
08:58その圧倒的多数は、
09:00日々仕事をし、
09:01学校に通い、
09:02家族を支え、
09:03普通に暮らしている人たちです。
09:05しかし、
09:06私たちは、
09:07そうした日常には、
09:08なかなか触れません。
09:09ニュースやSNSで目にするのは、
09:12テロ、
09:12紛争、
09:13過激派、
09:14文化の衝突といった、
09:16刺激の強い情報に、
09:17偏りがちです。
09:19その結果、
09:20イスラム教徒、
09:21イコール怖い、
09:22というイメージだけが、
09:23先行してしまうことがあります。
09:25これが、
09:26一つ目の構造です。
09:27社会に不安が広がると、
09:29複雑な問題の原因を、
09:31特定の外集団に、
09:32求めたくなる。
09:33そして、
09:34その集団について、
09:35偏った情報ばかりに、
09:37触れていると、
09:37根拠のない不安が、
09:39適宜に変わっていくんです。
09:41SNSで、
09:42外国人や、
09:42イスラム教徒への、
09:44ヘイトが広がる構造。
09:45二つ目は、
09:46SNSでは、
09:47少数の極端な声が、
09:49多数派のように、
09:50見えてしまう、
09:51ということです。
09:52これは、
09:52私が4年前に出した、
09:54SNSで情報集中する人が、
09:56知るべき真実、
09:57という動画でも、
09:58詳しく話したことですが、
10:00SNSというのは、
10:01社会全体の意見を、
10:02そのまま、
10:03映し出している場所では、
10:05ありません。
10:05SNSは、
10:07発信したい人が、
10:08発信したいことを、
10:09好きなだけ発信できる、
10:11特殊な言論空間です。
10:13現実の会議や、
10:14対話の場であれば、
10:15誰か一人が、
10:16極端な意見を、
10:17延々と話し続ければ、
10:19周囲の人が止めたり、
10:20反論したり、
10:21話題を戻したりするでしょう。
10:23しかし、
10:23SNSでは、
10:25一人の人が、
10:26何度でも投稿できます。
10:27複数のアカウントを使って、
10:29同じような、
10:30主張を繰り返すこともできます。
10:32そこには、
10:32リアルな対話の場にあるような、
10:34制約が、
10:35ほとんどありません。
10:36そのため、
10:37強い怒りや、
10:38不満を持っている人ほど、
10:40発信量が、
10:41多くなりやすい一方で、
10:43重要な意見を持っている人、
10:45慎重に考えている人、
10:47まだ判断できないと思っている人は、
10:49そもそも、
10:50発信しにくくなります。
10:51例えば、
10:52今回の、
10:53養豚場火災についても、
10:54現時点では、
10:55原因がわからないので、
10:56警察や消防の発表を待ちましょう。
10:59根拠がない段階で、
11:00特定の宗教と結びつけるのは危険です。
11:03といった、
11:04慎重の意見は、
11:05SNSではあまり伸びません。
11:07怒りを煽らないし、
11:09短い言葉で、
11:10断言できないからです。
11:11一方で、
11:12また養豚場が燃えた。
11:14これは絶対におかしい。
11:15イスラム教徒が関係しているのではないか。
11:18日本が狙われている。
11:19といった投稿は、
11:20短く、
11:21分かりやすく、
11:22不安を刺激します。
11:24そして、
11:25不安を感じた人が、
11:26拡散していきます。
11:27この構造を考える上で、
11:29参考になるのが、
11:30ネットメディア論の研究者である、
11:32山口真一さんが紹介している、
11:34ある調査です。
11:36憲法改正について、
11:37一般社会では、
11:39非常に賛成であると、
11:41絶対に反対である、
11:43という、
11:43両極端の意見の人は、
11:45それぞれ7%ずつ、
11:47合わせても14%でした。
11:48ところが、
11:49SNSでの発信量を元に見ると、
11:52非常に賛成である人の意見は、
11:5529%、
11:56絶対に反対である人の意見は、
11:5817%を占めており、
12:00合わせると、
12:0146%になっていました。
12:03つまり、
12:03実社会では14%しかいない、
12:06両極端な意見の人たちが、
12:08SNS上では、
12:0946%の意見を占めているように、
12:12見えてしまう。
12:13もちろん、
12:14これは憲法改正に関する調査であり、
12:16今回のイスラム教徒へのヘイトと、
12:18全く同じ話ではありません。
12:20しかし、
12:21SNSでは、
12:22人数の多さではなく、
12:24発信量の多さが目立ちやすい、
12:26という構造を理解する上では、
12:28非常に重要なデータです。
12:30今回のNHKの分析でも、
12:32同じような構造が見えています。
12:34養豚場や神社などの、
12:36火災をめぐるXの投稿のうち、
12:381万回以上見られている、
12:40200件の投稿を分析したところ、
12:42表示回数は、
12:44合わせて8300万回を超えていました。
12:47しかし、
12:47その主な発信源は、
12:49わずか30ほどのアカウントだったとされています。
12:52ここが重要です。
12:54SNS上では、
12:55日本中が外国人や、
12:57イスラム教徒に不安を持っているように、
13:00見えてしまうかもしれません。
13:01しかし、
13:02実際には、
13:03少数のアカウントが大量に発信し、
13:06それがアルゴリズムによって、
13:08大きく拡散されている可能性があります。
13:11SNSで大きく見える声と、
13:13社会全体の多数派の意見は、
13:15必ずしも一致しないんです。
13:17これが、
13:182つ目の構造です。
13:19SNSでは、
13:20人数が多い意見ではなく、
13:22発信量が多い意見、
13:24反応を集めやすい意見が、
13:26社会全体の声のように、
13:28見えてしまうことがあるんです。
13:303つ目の構造について解説する前に、
13:33お知らせを挟ませてください。
13:34私、
13:35原カンタは、
13:35世界を無視しない大人になるために、
13:38という本を自費出版しています。
13:39私自身が、
13:40国際協力の活動を始めた原点について書いた一冊
13:43です。
13:43興味のある方は、
13:44ぜひ動画下のショップからお買い求めください。
13:46全国各地で講演会も行っています。
13:48国際協力や社会貢献、
13:50戦争や平和をテーマに、
13:52原カンタの講演会の開催に、
13:53ご関心のある企業や教育機関の皆様、
13:56少しでも興味がございましたら、
13:57概要欄のリンクからお気軽にお問い合わせください。
13:59SNSで外国人やイスラム教徒へのヘイトが広
14:03がる構造。
14:043つ目は、
14:05怒りや不安を煽る情報が、
14:07お金や影響力に変わるということです。
14:104年前にSNSについて動画を出した時も、
14:13SNSでは極端な意見が目立ちやすい、
14:16という話をしました。
14:17しかし、
14:18この数年で、
14:19SNSを取り巻く環境は、
14:21さらに変わりました。
14:22今のSNSでは、
14:23注目を集めることが、
14:25より直接的に、
14:27お金や影響力に繋がるようになっています。
14:29X、
14:30YouTube、
14:31TikTok、
14:32Instagramなどでは、
14:33再生回数やインプレッション数が、
14:36そのまま広告収益や影響力に繋がることがあります。
14:40つまり、
14:40現代のSNSでは、
14:42人々の注目を集めること自体が、
14:45一つのビジネスになっているんです。
14:47人々の注目を集めるには、
14:49どんな情報が有利なのか。
14:51それが、
14:51怒りや不安を刺激する情報です。
14:54危ない。
14:55日本が壊される。
14:56メディアは報じない。
14:57こうした言葉は、
14:58人間の感情を強く動かします。
15:01特に、
15:02社会に不安が広がっている時には、
15:04人は、
15:05安心できる説明や、
15:06怒りを向ける相手を、
15:08求めやすくなります。
15:09そこに、
15:10外国人が危ない。
15:11イスラム教徒が、
15:12放火しているのではないか。
15:14という投稿が流れてくると、
15:16不安を抱えている人は、
15:17反応してしまいやすい。
15:19コメントや、
15:20リポストが増えれば、
15:21アルゴリズムは、
15:22この投稿は、
15:23反応を集めている。
15:24と判断し、
15:25さらに多くの人に表示します。
15:27すると、
15:27発信者は、
15:28もっと反応を集めるために、
15:30さらに過激な投稿をする。
15:32こうして、
15:33怒りや不安が、
15:34拡散の燃料になっていきます。
15:36NHKの記事では、
15:38あるまとめアカウントの関係者が、
15:40投稿には、
15:41AIを活用している。
15:42と説明していました。
15:43また、
15:44火災は、
15:45インプレッションを集めやすい。
15:46とも語られています。
15:48これは、
15:48非常に象徴的です。
15:50火災という、
15:51人々の不安や、
15:52関心を集めやすい出来事。
15:54外国人や、
15:55イスラム教徒という、
15:56もともと、
15:57偏見や不安を、
15:59向けられやすい存在。
16:00そこに、
16:01収益化を狙う、
16:02まとめアカウントや、
16:03AIが組み合わさることで、
16:05事実確認が不十分なまま、
16:07人々の不安を刺激する投稿が、
16:09大量に作られていきます。
16:11YouTubeでも、
16:12養豚場や、
16:13寺院、
16:14神社の火災への、
16:15外国人の関わりを、
16:16伺わせるような動画が、
16:18およそ170件あり、
16:19800万回以上、
16:21再生されていたと、
16:22されています。
16:23ここで重要なのは、
16:24発信者が、
16:25必ずしも、
16:26外国人を差別しよう、
16:28と、
16:28明確に考えているとは、
16:30限らないことです。
16:31多くの人が、
16:32関心を持っているから、
16:34扱っただけ。
16:35SNSで話題になっているから、
16:37まとめただけ。
16:38という感覚で、
16:39発信している人も、
16:40いるかもしれません。
16:41しかし、
16:42たとえ断定していなくても、
16:44怪しい、
16:45不自然だ、
16:46なぜ報じないのか、
16:47と、
16:48繰り返し示唆することで、
16:49視聴者の中には、
16:51やはり外国人が、
16:52関係しているのではないか、
16:54と思い込む人が、
16:55出てきます。
16:56これは、
16:56陰謀論や、
16:57デマが広がるときに、
16:58よく見られる手法です。
17:00明確な証拠を示さないまま、
17:02疑問形で不安を膨らませる。
17:05断定は避けながら、
17:06何かあるのではないか、
17:08と、
17:08匂わせる。
17:09その結果、
17:10発信者は、
17:11再生数や、
17:12インプレッションを得る一方で、
17:14根拠のない疑念だけが、
17:15社会に広がっていくんです。
17:17しかも、
17:18今は、
17:18生成AIがあります。
17:20AIを使えば、
17:21それらしい文章、
17:22サムネイル、
17:23動画の台本、
17:24まとめ投稿を、
17:25短時間で作ることができます。
17:28AIそのものが、
17:29悪いわけではありません。
17:30問題は、
17:31AIが、
17:32人々の不安や、
17:33怒りを煽る投稿を、
17:35大量生産する、
17:36道具として扱われ、
17:38それが、
17:38収益化や、
17:39影響力の獲得と、
17:41結びついてしまうことです。
17:42ここまで見てきたように、
17:44今回の問題は、
17:45単に、
17:46一部の人が、
17:46差別的なことを言っている、
17:48というだけではありません。
17:50社会不安がある。
17:51特定の外集団が、
17:53分かりやすい敵にされる。
17:54SNSでは、
17:55少数の声が、
17:56大きく見える。
17:57怒りや不安を煽る投稿は、
17:59伸びやすい。
18:00伸びれば、
18:01お金や影響力になる。
18:02さらに、
18:03AIによって、
18:04それらしい情報を、
18:05大量に作れる。
18:07こうした複数の構造が、
18:08重なることで、
18:09根拠のない情報が、
18:10広がりやすくなり、
18:12特定集団への、
18:13ヘイトに、
18:14繋がっているのです。
18:15では、
18:15私たちは、
18:16どうすればいいのでしょうか。
18:18大事なのは、
18:19SNSで見た情報に、
18:21すぐ反応する前に、
18:22一度、
18:23立ち止まることです。
18:24これは事実なのか。
18:25誰が、
18:26何を根拠に、
18:27言っているのか。
18:28原因がまだわからないことを、
18:30勝手に、
18:31誰かのせいにしてはいないか。
18:32個人の問題を、
18:33集団全体の問題に、
18:35すり替えてはいないか。
18:36自分の不安を、
18:38誰かへの攻撃に、
18:39変えてしまってはいないか。
18:40そうしたことを、
18:41少しだけ、
18:42冷静に問い直すことです。
18:44世界で起きている問題の多くは、
18:46そんなに単純ではありません。
18:48火災、
18:49地域社会の摩擦、
18:50外国人の受け入れをめぐる課題、
18:52そうした問題があるなら、
18:54属性で、
18:55一括りにするのではなく、
18:57具体的な事実に基づいて、
18:59一つ一つ、
19:00検証すべきです。
19:01行政に問題があるなら、
19:03制度や運用を、
19:04地域で摩擦が起きているなら、
19:06その実情を、
19:07個人が問題を起こしたなら、
19:09その具体的な行為を、
19:11見ればいいんです。
19:12しかし、
19:13それを、
19:13外国人が危ない、
19:15イスラム教徒が危ない、
19:16あの国の人たちが、
19:18日本を壊している、
19:19という話にしてしまうと、
19:20問題は、
19:21一気に、
19:22雑になります。
19:23具体的な問題を見ているようで、
19:25実際には、
19:26ただ不安の矛先を、
19:28探しているだけになってしまう。
19:29そうなってしまえば、
19:31問題の解決には、
19:32近づきません。
19:33むしろ、
19:34社会の分担だけが、
19:35深まってしまいます。
19:36SNSが普及したことで、
19:38私たちは、
19:39様々な情報に、
19:40触れられるようになりました。
19:42現地の声を知ることもできます。
19:44大手メディアが、
19:45十分に報じていない問題を、
19:47知ることもできます。
19:48社会の不正に、
19:49声を上げることもできます。
19:51しかし、
19:51同時に、
19:52SNSは、
19:52怒りや不安、
19:54偏見を増幅させる場所にもなります。
19:56少数の極端な声が、
19:58多数派のように見え、
19:59根拠のない情報が、
20:01何千万回も表示され、
20:03不安を煽る投稿が、
20:04再生回数や、
20:06インプレッションにつながる。
20:07そしてその先で、
20:08実際に日本で暮らしている、
20:10誰かが、
20:11傷つけられることがあります。
20:13今回は、
20:13イスラム教徒が標的にされていますが、
20:15次は別の集団が、
20:17分かりやすい敵に、
20:18されるかもしれません。
20:19だからこそ、
20:20複雑な問題を、
20:22単純な敵の物語に、
20:23押し込めてはいけません。
20:25確認できていないことは、
20:27確認できていないという、
20:29批判すべきことがあるなら、
20:30属性ではなく、
20:32具体的な行為や制度を批判する。
20:34そういう姿勢が、
20:36SNSが普及した今の時代に、
20:38世界を正しく見るために、
20:40必要なのだと思います。
20:42今回の動画を見て、
20:43皆さんはどう感じたでしょうか?
20:45SNSで根拠のない情報を見かけた時、
20:48私たちはどのように向き合うべきなのか、
20:51ぜひコメント欄で、
20:52皆さんの意見をお聞かせください。
20:54私自身、
20:55一つの意見だけに閉じこもらず、
20:57違う背景や経験を持つ人たちと、
20:59対話することを大切にしています。
21:01私が運営している、
21:02オンラインサロンシナジーでも、
21:04年齢や職業、
21:05価値観の異なるメンバーが、
21:07国際協力や社会問題について、
21:08意見を交わしています。
21:10SNSでは、
21:11短い言葉で断言する投稿ほど目立ちます。
21:14だからこそ、
21:15すぐに結論を出すのではなく、
21:17違う視点に触れながら、
21:18落ち着いて考えられる場に、
21:20身を置くことに意味があります。
21:22もしも、
21:23SNSの殺伐とした空気から離れ、
21:25落ち着いた対話ができる関係を、
21:27求めている方がいれば、
21:28これを機に、
21:29シナジーを覗いてみてくれたら嬉しいです。
21:31少しでも興味のある方は、
21:32ぜひ概要欄から、
21:33ホームページをご覧ください。
21:35私のYouTubeでは、
21:36これからも社会問題について、
21:38できる限り事実に基づき、
21:39多角的な視点から解説していきます。
21:41皆さんと一緒に、
21:43世界を正しく見る習慣を、
21:44身につけていけたらと思いますので、
21:46これからも一緒に学び続けてくださる方は、
21:48ぜひ、
21:49チャンネル登録をよろしくお願いします。
21:51ということで、
21:51今回も最後までご視聴くださり、
21:54また次回の動画でお会いしましょう。